美しい日本語で読み易い文章を書く作家/推薦作品


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001 2011/09/19(月) 21:08:10 ID:38MIFRvGIg
素晴らしい国語教師のような作家と、教材に相応しい作品を推薦して
明和水産を訪れる人々の国語力を高め、素敵な掲示板を作り上げましょう。

(美しく読み易い文章を投稿してください。)

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088 2014/11/10(月) 20:30:44 ID:J6Ur1owUIs
>>87
その論点だとこのスレが成立しないだろw

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089 2014/11/13(木) 22:58:58 ID:5abLu1vGI2
[YouTubeで再生]
日本語にエンドライムを使うことには、懐疑的だったが、これは面白い。
ちなみにエンドライムというのは、文末に似た発音の語を連続して用いる手法。
漢詩の絶句などで使われている韻がそれ。英語だと、ごく普通の流行歌の中で当たり
前に使われている。日本の歌謡曲だと、サザンオールスターズの歌の中で時々聞いた
ことがある。ラップでは頻繁に使われる。その点では、珍しくも新しくもないのだけど、
少なくとも成功例の一つだと思う。もっとも、美しい日本とは言われないと思うが。

>>87
そういうことも皆無ではないかもかもしれませんが、文章の巧拙くらいは、
ある部分を見れば大体分かるでしょう。

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090 2014/12/13(土) 01:21:26 ID:8Nid3W75xo
鳥のまさに死なんとする、その鳴くや哀し。
人のまさに死なんとする、その言うや善し。
作家ではないけれど、陸軍中将栗林忠道が突撃前夜に硫黄島から大本営宛に送った
電文の字句は心を打つものが有る。
( )内は引用者。一部漢字を平仮名や常用漢字に改めた。

戦局最後の関頭に直面せり。
敵来攻以来、麾下の将兵の敢闘は真に鬼神を泣かしむるものあり。
特に想像を超えたる物量的優勢を以てする陸海空よりの攻撃に対し、
宛然徒手空拳を以ってよく健闘を続けたるは、小職自らいささか悦びとする所なり。
(この場合の「悦び」は、兵士の死を悼むと同義。)

然れども飽くなき敵の猛攻に相次いで斃れ、
為に御期待に反し此の要地を敵手に委ぬる他なきに至りしは、
小職の誠に恐懼に堪えざる所にして幾重にも御わび申し上ぐ。

今や弾丸尽き水涸れ、全員反撃し最後の敢闘を行はんとするにあたり、
つらつら皇恩を思い粉骨砕身もまた悔いず。
(「皇恩を思い云々」はこういう時の常套句。深い意味はない。)
(制空権を失った日本軍に、物資の援助は無かった。)
(「弾丸尽き水涸れ」は、大本営への控えめな抗議の表現。)

—以下略−

それにしても、文語とも言えない様なちょっと古い言い回しや、少し難しい漢字が全然
変換出来ない。オフィスが古いからなのかなあ?それとも、アメリカ人の発明品だからか?

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091 2014/12/13(土) 01:24:33 ID:8Nid3W75xo
[YouTubeで再生]
参考までに。栗林が米軍を震撼させる驚異的な粘りで硫黄島防衛に殉じたのは、
その間に和平交渉が行われ、本土空爆という最悪の事態が避けられることを願ったから。
一方、栗林に硫黄島死守を命じた東条英機は、硫黄島陥落後も本土決戦を叫んだ。馬鹿。

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092 2014/12/13(土) 13:34:59 ID:VxFlsbNy/A
>>87
全然すごさが伝わらないんだが・・・

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093 2015/02/19(木) 00:00:00 ID:.8wTFkrxcI
芥川龍之介が、斉藤茂吉に痔の苦しみを訴えた手紙の一節。

「この間の下痢以来痔というものを知り、あたかも阿修羅百臂の刀刃、
一時に便門を裂くが如き目に合い居り候」

流石に上手いなあ。痔のことを書いても気品と威厳がある。
しかし、現代だったら芥川も病苦で自殺することは無かったかもしれない。
とりあえず痔なら、千円と何百円かで良い薬が手に入る。

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095 2015/03/22(日) 03:58:11 ID:l9FrYZTMPw

読み易いって言ったら「山本有三」だな

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096 2015/03/22(日) 13:17:52 ID:/V7qz6OtMk
山本有三は日本語表記の改革派だからな
70年も前に書かれた日本国憲法が今でも読みやすいのは
彼のおかげと言っていい

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097 2015/04/04(土) 20:11:12 ID:Faprc9LITs
美しく、それでいて読み易い文章というものは、
実は意外なところで海外作家の翻訳であったりするんでなかろうか。
一人の海外作家の翻訳本でも色々な人が翻訳していて、誰とは一概に言えないけども。
映画もそうで、字幕を誰が担当するかによって作品の雰囲気はガラっと変わるでしょ。
キングの短編があれだけ面白いのって翻訳家の腕も多分に影響してるのでは。
まさに現在を舞台にした海外作品も、翻訳されるとちょっとだけクラシックな雰囲気をまとった
日本語になってるでしょ。あの塩梅が好きかも。

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098 2015/04/05(日) 15:48:07 ID:jwAjfkqGc2
だけど英語の文学作品の翻訳物は読みにくいよ。
英語の文章は論理的な整合性が不可欠なのでだいたいセンテンスが長い。
邦訳されるときもそのセンテンスは守られるから読んでいてしんどい。

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099 2015/04/06(月) 00:13:09 ID:aSuLRJuuSo
>>98
ちゃんと最近の翻訳本を読んでからそういうこと書いたほうがいいよ

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100 2015/05/03(日) 18:59:23 ID:t6VsQh37YE
>>99
翻訳の日本語だけは勘弁願いたい。最近のは知らんし、昔にも上田敏の海潮音みたいな
名訳はあったけど、そういうのは稀な例外だろう。幾ら工夫を凝らしても、分詞や関係詞で
後置修飾された文や、that節の後にsvがいくつも続くような外国語の文を日本語らしく
翻訳するのはどうしても難しい。
勿論やろうと思えば、原文の文体に全く頓着なしで、内容だけ伝えるという翻訳も可能だろうが、
そういうやり方は、おそらく原作者も出版社も許さないだろうし、また、そんな苦痛の伴う翻訳を
買って出る翻訳家、それが出来る力量のある翻訳家、どちらも今の時代いないんじゃないか。

>>96
日本国憲法、読みやすいかなあ?
表記はともかくとして、前文とか特に、無茶苦茶な直訳で、
殆んど日本語の体を成していないけど。

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101 2015/05/10(日) 03:37:48 ID:Gy8Ua2HGRs
>>100
日本国憲法の文章はヘタクソな翻訳調で悪文と言っていい
読みやすいっていうのは表記のこと
このへんの話
http://mojix.org/2013/02/26/kenpou-kokug...

ただし、この中に書いてある
GHQは日本語表記のローマ字化まで視野に入れていた
というのは間違い。そんな事実はない。

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102 2015/07/28(火) 23:24:46 ID:Q5zSPuCvyU
太宰治「フォスフォレッセンス」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/310_20192.h...

「あたし、花束を戴いたの。」
「百合でしょう。」
「いいえ。」
 そうして私のわからない、フォスフォなんとかいう長ったらしいむずかしい花の名を言った。私は、自分の語学の貧しさを恥かしく思った。
「アメリカにも、招魂祭があるのかしら。」
 とそのひとが言った。
「招魂祭の花なの?」
 そのひとは、それに答えず、
「墓場の無い人って、哀しいわね。あたし、痩せたわ。」
「どんな言葉がいいのかしら。お好きな言葉をなんでも言ってあげるよ。」
「別れる、と言って。」
「別れて、また逢うの?」
「あの世で。」

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103 2016/05/21(土) 00:29:40 ID:lQLkKBIkSI
出征前の二十歳の青年が記した手記。
必ずしも美文といえるようなものでは無いけども、
当時(先の大戦中)の日本人の文章レベルを窺う上で興味深い。
「 」内引用。

「静かな夜、書き取りのペンの音が響く。」
「その背後には静かな夜のように死が横はつて(ママ)いる。」
「この心細さよ。」

「もう俺を苦しめるな。時代だ、運命だ。」
「自己を、凡てを捨てて死にながらにして生きるのだ。」
「道徳は時代だ。生き方も時代だ。」

書いた人の本名は忘れた(手記は図書館の本で、もう返してしまった)。
ペンネームは水木しげる。

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104 2018/01/10(水) 20:54:17 ID:so/lD3VW3A
作家の文章を素人がまねるとか、所詮無理だが、それにしても、
>>1のような、きまじめな人がいて、それに真面目にレスする人がいたとは、
わずか数年前のことなのに、隔世の感がある。

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105 2019/04/21(日) 16:34:36 ID:yha9OpZ9UM
>>2 当てて良いかな?

「人間椅子」

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106 2019/08/02(金) 22:54:04 ID:1w99yVuBQM
始終私の心を圧えつけていた不吉な塊がそれを握った瞬間からいくらか弛んで来たとみえて、私は街の上で非常に幸福であった。
あんなに執拗かった憂鬱が、そんなものの一顆で紛らされる——あるいは不審なことが、逆説的なほんとうであった。
それにしても心というやつはなんという不可思議なやつだろう。

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107 2019/08/03(土) 23:43:02 ID:0nMKRxCxEc
長介の前身はすつぽんであつた。しかし彼はそのことを知らない。 

(横書きだとなんだかなぁ)

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108 2019/08/05(月) 15:48:38 ID:3A.CgsjGiI
泉鏡花とか小栗虫太郎とか読みにくくてかなわん。当時の人はどうだったんだろうか。

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