小説より映像の方が表現力が高いと思っていた私ですが、
たまたま手に取った「黒い家」を読んでその考えが払拭されました。
正直半分まではダラダラ読んでいたのですが、半分を超えてからあまりの面白さに
「この後どうなるんだ!?」といった感じでどんどんどんどん読み進めていけました。
「鍵のかかった部屋」と「ダークゾーン」以外は全て読了しておりますが、
貴志さんの作品はどれも後半の追い上げが凄いですね。
「新世界より」は私の中では"中の下"と言ったところでしょうか。
かなりの長編なので読み終えた後の満足感はありますが、貴志さんはやっぱりホラーでないいと。
グロテスクですが「黒い家」の菰田の腕を切り落としたところなんかゾワゾワっとしました。
最初にかかってきた電話が実はあの人だったって言うところも恐怖を感じました。
探偵シリーズはテレビドラマをやっているみたいですが、少し苦手です。
元々ミステリ系を読まないかもしれませんが、後の展開が全く気になりません…。
再読してみようかな…。
再読と言えば、何度読み返しても面白のは「青の炎」ですかね。
読み終えた後の心にすっぽり穴があく感じが切なくて切なくて…。
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