読了!あるいは未読了
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026 2012/01/20(金) 21:55:52 ID:Gm07TVFwtU

『スティーヴン・キングの小説作法』は、一応は作家志望御用達の講座本なのだが、
お勉強の体裁をとっていながら惹きこまれるものがある。のっけからグイグイ読ませるパワーがあるのだ。
ところが、一読して閉口せずにはいられない。
まずキングの出生、少年時代に始まり、作家を志すまでの経歴が描かれているのだが、
実に本書の約5割を占めてしまっている。
それはそれで面白いのだが、肝心の小説講座編に入っても、
「『ジョージはゆっくりとクソをした』と言うべきところを、あえて『ジョージはおもむろに脱糞した』と書く必要はない」(下手に難しい語彙を使う必要はない)とか、
「プロットは最初に作るものではない。『小説の女神』が降り、それを信じて書くものである。
最初から敷かれたレールの上を走る物語など愚の骨頂である」……などと、キング流のブッ飛んだ内容がたまらない。
これを読んだら誰もがこう悟るだろう。
「キングのマネなんか、できねっこねえ……」
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