奈良市観光協会が、今春更新した外国語版のホームページ(HP)に、多くの誤訳があるとの
指摘を受け、HPを一時閉鎖していたことがわかった。経費抑制のためインターネットの自動
翻訳システムを使ったためで、「国際観光都市として恥ずかしい限り」と担当者は平謝りだ。
例えば英語では、東大寺の「大仏」を姓と認識して「Mr.Osaragi(ミスター・オサラギ)」
と翻訳。「仏の慈悲」は「French mercy(フランスの慈悲)」とした。
東日本大震災からの復興を支援する国のキャンペーン「東北観光博」の公式ホームページの
英語、中国語、韓国語版で誤訳が多数見つかり、管理する観光庁は日本語以外のホームペー
ジを一時閉鎖した。
誤訳の例として、歌人の石川啄木の法要「啄木忌」は「Woodpecker mourning」(キツツキ喪)
▽秋田県の生保内(おぼない)関所跡は「Barrier trace in life insurance」(生命保険に
おける関所跡)▽秋田は「tired」(飽きた)−など。仙台市の「旧伊達邸」はローマ字表記
で「きゅういたつてい」に。秋田県男鹿市の伝統行事「ナマハゲ」に至っては中国語で「はげ
頭病」の意味になり、秋田県だけで30カ所以上あった。
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